2004年11月14日

ブランド論と広告代理店の仕事

「ブランド」に関して、もっと勉強してみたくなりました。
そこで、昨日に引き続き、蛍光ペン片手にブランド論の本を読んでみました。

「売れるブランド」のつくり方
石澤 昭彦

阪急コミュニケーションズ
2004-09-16
売り上げランキング 7,460

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


著者は、アサツーディー・ケイ(大手の広告代理店)のブランドコンサルティング局長なんだそうです。
ありがたい話がいっぱい詰まってましたよ。
(この出版社の本は、いつもアタリって感じがします)

この本でのブランドの定義は・・・
「ある一定規模以上の生活者グループから何らかのポジティブな感情をもって見られる企業・商品」

そして、ブランディングとは・・・
「知ってもらい、好きになってもらい、その上で買ってもらうこと」

昨日書いたのと同様、著者も感情に訴えかけることの重要性を説いています。
生活者の感情にさざ波を起こすことができるのは、「本質的な価値」です。

「本質的な価値」を考えるために、まず「ブランドの風景」(そのブランドに触れることによって、生まれる景色)を考えています。

この風景のモトになるのは、
企業の持つ強い目的意識(=「夢」)や、
「夢」を実現しようとする意志、こう感じていただきたいというおもてなしの心(=「スタイル」)です。

そこから、イメージ(景色)を作り出していくのですが、この「イメージ」が「企業の実態」と一致しているということがとても大切なんですね。

そして、「本質的な価値」を導き出していくんですが・・・

なんだか、概念的な話ばっかりになってしまいましたね。

でも、この本は硬い本ではありませんよ。
具体的な事例があって、面白いです。

アップルコンピュータがブランドの世界を変えずに、時代の変化にしなやかに対応してきた事例だとか・・・
「第三の自室」というコンセプトをもったスターバックスの例であるとか・・・


さらに、個人的に興味があったのは「広告代理店」の仕事内容に関して触れた部分です。
(同業者なので、やっぱり気になります。)

機能別に役割が分かれていて、見事な連携作業がされているんだな・・・と思いました。
(小さな会社だと、こうはなかなかいきません)


「機能的優位性」とは別の「消費者がその商品に見出す優位性」を探り当てることも広告代理店の仕事です。
それに絡んで、海外の面白い事例がありました。

牛乳の優位性についてです。
牛乳の優位性って何でしょう?

体にいいとか・・・おいしいとか・・・

でも、それはオレンジジュースでも同じなんです。

広告代理店が見つけたその答えは、
「クッキーやピーナッツバターを塗ったパンによく合う」

これを、広告に生かして、
かじりかけのクッキーの写真に「ミルクある?」というコピーをつけたら、牛乳の売り上げが飛躍的に伸びたんだそうです!

消費者の視点を探ることは、難しいけど、やりがいがありますよね!
posted by albert at 02:56| Comment(4) | TrackBack(0) | マーケティング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
いきなりコメントしてもよかったのでしょうか?
すみません…
私は広告代理店に就職志望なのですが、具体的にどのような仕事をされているのか、いまいちピンとこないんです。このままではいかん!と思い、ネットで調べて、ここにたどり着きました。
なので、この記事を読ませていただいて、とても参考になりました。紹介されている本も、ぜひ読んでみたいと思います。ありがとうございます。
急にコメントしてすみませんでしたm(__)m
Posted by sao at 2005年10月13日 13:58
saoさん、はじめまして!

広告代理店を志望ですか〜
実は「広告代理店」といっても色々なタイプがあるんですよ!

「電通」とか「博報堂」みたいな総合代理店は様々な機能が揃っていて、制作から調査から何でもかんでも自社でこなします。

それから、新聞広告だけとかインターネット広告だけとかひとつの媒体を中心に扱っている専門広告会社というのもあります。
ほかにも、特定業種のクライアントだけを扱う専門広告会社もあります。

イベントに強い会社や制作を中心に行なっている会社などもあります。

個々の広告代理店のホームページを研究するのもいいと思いますよ!

ちなみに、ボクのいるような小さな会社では、(電通や博報堂みたいに)「マーケティング局」やら「媒体局」、「営業局」な〜んて細かく機能が分かれていないので一人で何役もこなすことになります。制作機能ももっていないのでパートナーの制作会社などと連携して仕事を進めることも多いです。

華やかそうにみえる仕事でも、実際は意外と地味な仕事だったりして…
いざ、働いてみないとわからないことはたくさんありますよ。
泥臭い仕事もたくさんあります!
(これはどんな仕事でも一緒ですね…)

それでも、続けていると仕事のやりがいが出てくると思います。(もちろん、個人差はあると思いますが…)

ボクの場合は万全の準備でクライアントにプレゼンテーションを行ない、評価され、結果的にいい仕事につながっていったときなんかに、大きなやりがいを感じます。

ぜひ、立派な広告マン目指してくださいネ!

まずは、就職活動がんばってください!!

コメントありがとうございました。


Posted by アルバート at 2005年10月14日 01:49
丁寧なお返事書いていただいて、ありがとうございます!
実際身近に広告代理店の仕事をしている人が居ないので、お話が聞けてとてもうれしいです!!

わたしは、もともとことばっていうものがすごく好きなんです。(古文書とか、そういった難しいものは苦手なんですけど…)
歌の歌詞を読んだり、広告のキャッチコピーを読んだり、交通安全の標語を読んだり、それから人とディベートをしたり…
それに、絵を描いたり、デザインを考えたりするのもすごく好きなんです。

それで、自分の興味があることの要素を全部含んでるといったら…「広告」だ!
というのが、私の広告代理店志望の動機なんです。

だけど実際の仕事内容と、自分が思い描いてることってやっぱり違うだろうな、って思って…。
いろんなところのホームページ、チェックしてみますね!ありがとうございます。

それから、ほんとは広告代理店で働きたい理由がもうひとつあって、
街頭でビールのキャンペーンをやったことがあるんです。そのとき、「もうサンプリング終わりましたよ〜」っていうくらいの時間に、電通の社員の方が監督(?)にこられたんです。それが若い女の方で、仕切りっぷりとかオーラとかがなんだかやたらとかっこよくて…歩くとハイヒールがカツコツいいそうな感じで。
それからちょっと「広告代理店」っていう仕事に憧れを持ち始めたんです。

人気のある職だけに、難しいと思いますが、就職活動、がんばりますね!

Posted by sao at 2005年10月14日 23:34
saoさんは、クリエイティブ系の仕事が向いているようですね。
「好奇心」と「勤勉さ」があればきっとうまくいくと思いますよ!
Posted by アルバート at 2005年10月16日 02:07
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/1031788

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。