2005年02月09日

ラインの拡張でブランド力が弱まる!

先日、ジャック・トラウトのマーケティングの本を読んでから彼の本をもっと読んでみたくなりました。

そして、今回読み終えたのはこの本です。

無敵のマーケティング 最強の戦略
ジャック トラウト Jack Trout 高遠 裕子

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以前、ここで紹介した「売るもマーケ 当たるもマーケ〜マーケティング22の法則」に比べて圧倒的に事例が新しいようです。

しかし、基本的な考え方は同じでしたね。
つまり、時間が経過しても彼の考えはぶれていないってことです!

特に印象に残ったのは、「ライン拡張」に関する記述です。
 
 企業は自社のブランドを経済的観点から見ている。
コスト効率を高め、買い手を増やすために、あるタイプの商品やアイデアを表す焦点の絞り込まれたブランドを、複数の商品やアイデアを表す焦点のぼやけたブランドに変えようとしている。
 これに対してわれわれは、ライン拡張の問題を人間の心の観点から見る。
ブランドに変化をつければつけるほど何に焦点をあてればよいかわからなくなる。

このことは、彼の主張の中でも特にインパクトがありました。

実際に様々なブランドが、今でもライン拡張してますよね!

本書の中にあったバドワイザーの例で言えば、レギュラーにライト、ドラフト、クリアー、冷却醸造、ドライ醸造、冷凍醸造・・・

これにより、どんどんブランドの焦点がぼやけていってしまっているというわけです。

このことは、日本の企業においてもたくさん思い当たりますよね。

そして、こういうことが起こる原因はいくつかあるのですが、本書の後半にこれまた興味深い記述がありました。
 
 意気盛んなマーケティング関係者は、新しい任務につくと、前より良くしないと気がすまない。自分を誇示したいのだ。ただジッとしていては落ち着かない。
人数が多ければ、ひとつのブランドに際限なく手が加えられるのを覚悟した方がいい。そうやって退屈しのぎをしているのだ。

斬新だけど、この理屈には納得させられました!

このようなことがないようにするためには、どうしたらいいのでしょうか?

トラウトは、企業のトップの役割が重要だと言っています。
トップは市場の現実を常に把握して、現状から目をそらさない!無理な目標を立てない!
などが必要なようです。

本書は、ヒューレットパッカード創業者のこんな言葉で締めくくられていました。
「マーケティング部門に任せておくには、マーケティングは重要すぎる」

う〜ん、マーケティングは奥が深いです!

トラウトの本はもっともっと読んでいこうと思います。

同じようなことが書かれていても、訳者が違うと微妙なニュアンスの違いがあって面白いものですね!
posted by albert at 23:54| Comment(0) | TrackBack(2) | マーケティング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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