2004年10月16日

「企画」に対する心構え

ボクは広告代理店の企画営業という立場上、「企画書」は随分と作ってきました。

最初のころは、今考えるととても恥ずかしい企画書を作っていたと思います。

で、今はどうなのかと言えば・・・
我ながら素晴らしいと思える出来のときもあれば、そうでもないときもあります。

つまり、まだ安定していないのですね・・・

そこで、もう一度、初心に戻って「企画」のことや「企画書」のことを考え直してみようと思いました。

手始めに読んでみたのがこの本です。

企画力 「共感の物語」を伝える技術と心得
田坂 広志

ダイヤモンド社
2004-03-11
売り上げランキング 5,176
おすすめ平均


Amazonで詳しく見る
by G-Tools



大正解でした!

「企画」というものに対する考え方を、しっかりと身につけられるとても良い本です。ほとんど納得してしまいました。
蛍光ペンで線を引きながら読みました。

著者は最初に言っています。
「企画とは人間と組織を動かす力である。
そして企画とは実行されて初めて企画と呼ぶ。」


...なるほど、提案してからが始まりなんだなぁ。


そして、著者は面白い例えをしてくれます。
「最高の企画書」は「最高の推理小説」である!

これは、どういうことなんでしょう?

表紙を見ると、手にとって読みたくなる。
そして1ページめくると、もう1ページめくりたくなり、次々とめくって読み進んでしまう。
面白くて楽しい!
読み終わった後も心に残る・・・

著者が言う「推理小説」というのは、そういうことです。


そして、最重要なのは表紙。
タイトルで「企み」を力強く語ることがとても大切なのだそうです。
ここから物語りは始まり・・・
「企み」の背景にあるビジョン→「企み」を翻訳した「目標」
さらに、戦略→戦術→行動計画と順を追って続いていく。

ただ、ここで重要なのは読み続けてもらうことです。
それには、「自問自答」のスタイルが効果的のようです。

実は、この本も全て「自問自答」のスタイルが貫かれているので非常に読みやすいと思いました。

「自問自答」スタイルのイメージとして、本文より一部抜粋します。

“IT革命で何が起こるか。
「顧客中心市場」が生まれる。
では、その市場では、何をなすべきか。
「古い中間業者」から「新しい中間業者」に脱皮する。
では、いかにして「新しい中間業者」へ脱皮するか。
「販売代理」から「購買代理」のビジネスモデルへと転換する。
ではいかにして・・・・”

確かに、「問題」→「回答」→「問題」→「回答」→・・・という形になっていますよねぇ。
うん、これは、話に入り込みやすいと思いました。

さらに、提案先の担当者を説得するのではなく背後にいる「組織」を説得することであるとか、顧客に対して「明確な仮説」を持って「腹の据わった企画」を立てることの重要性が書かれていました。

著者の表現方法もとても勉強になります。
図解などまったく使っていないのに、とてもわかりやすく、どんどん引き込まれる文章なのです。
この本そのものが「企画書」的だと思いました。

これを機に、また新たな企画の修行を積んでいこうと思います。


posted by albert at 02:09| Comment(4) | TrackBack(4) | 企画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちは。はじめまして。
田坂さんの本、とっても良いですよね。私も大好きです。
「働くとは?」と言うテーマに対し、熱く、そして厳しく問いかけてきます。あまりメジャーな著者ではありませんが、なんだか同じような感想を持つ方がいて嬉しいです。それでは!
Posted by ハジー at 2004年10月30日 08:52
ハジーさん、こんにちは。
読書で共感を得るっていいもんですね。
初の、コメントに感激してしまいました!!

それにしてもハジーさんの読書量はすごいですねぇ。
これからも、いい本たくさん教えてください!
Posted by Albert at 2004年10月30日 13:15
お久し振りです。ハジーです!
本日カテゴリーに
「田坂広志さん」を追加してみました。
一緒に田坂本の素晴らしさを伝えていきましょう!
Posted by ハジー at 2004年11月09日 00:04
「田坂広志さん」コーナーはすごく楽しみです。
彼の出版作品を調べたら想像以上に多いので驚きました。
これからも、いい本、たくさん教えてください!
Posted by Albert at 2004年11月10日 20:44
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック

ビジョンは相対的なものではない
Excerpt: Amazon.comのCEOであるジェフ・ベソス氏がつい先日、 「競合は気にしてない」と発言したが、 この台詞に最高にしびれた。 ベソス氏の発言から気づくことも多くあった。 いやある意味1つか。 ..
Weblog: 22歳 ―2006年3月までに月100万
Tracked: 2004-10-20 04:55

企画力
Excerpt: 企画力 「共感の物語」を伝える技術と心得田坂 広志ダイヤモンド社2004-03-11売り上げランキング 6,216おすすめ平均 Amazonで詳しく見るby G-Tools さてさて私の大好きな田坂..
Weblog: 賢者は先人に学ぶ!
Tracked: 2004-10-30 09:01

検索性アップ!お気に入りの書物を探してくだされ。
Excerpt: こんばんは。 今日は久々に目次をいじってみました。 どこが変わったか??? とりあえず一番大きな変更点は 「田坂広志さん」をカテゴリーに追加! この「知る人ぞ知るマイナー作家」を、 ..
Weblog: 賢者は先人に学ぶ!
Tracked: 2004-11-09 00:23

企画書4本!
Excerpt: 今日は1日、企画屋でした。アルバイト採用に関する企画書を一気に4本作成!…と言
Weblog: コピーライターの舞台ウラ ??求人広告(就職・転職・アルバイト)のコピーライターこぐまのBLOG。ビジネスブログによるソリューションも提供??
Tracked: 2005-11-11 23:51
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。