2005年04月02日

「必要以上にリスク回避をしないこと」の重要性

マーケティングの教科書的な本にまた出会いました。

ハイパワー・マーケティング
ジェイ・エイブラハム 金森 重樹

インデックス・コミュニケーションズ 2005-02-19
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無理に翻訳することで、少し変な日本語の箇所もいくつか見受けられましたが、
全体として非常にわかりやすく、ボクはとても良い本だと思いました。
(アマゾンの書評を読むと賛否両論あるようですが。。。)

実践向きの内容になっているので、すぐに役立てることができます。

少し厚い本なので、一度通して読んでから、気になったページを時々拾い読みするのがいいような気がします。

巻末の監訳者(金森重樹さん)のメッセージもとても興味深く読めました。
・テストマーケティングをする前から、主観で絞り込んでせっかくのテストを無駄にすることがないように、選択肢はできるだけ拡げてください。主観で排除したほうの選択肢に成功の機会が隠されていることも多いのです。

・お金を捨てる決断ができない限り、あなたは1%の勝ち組ではなく99%の負け組に間違いなく含まれてしまうのです。

・専門家とは特定の分野において、ありとあらゆる失敗を経験してきた人のことをいいます。


(監訳者からのメッセージから抜粋)


リスクから逃げることこそ最大のリスクであると金森さんは言っています。



結局、先人から学べることには限界があるのですね。

自分の経験から道を作り上げていくことがとても大切なんだなぁ…

経験には成功も失敗も両方とも必要なんだなぁ…

あたりまえのことを再確認できました。


posted by albert at 16:20| Comment(2) | TrackBack(3) | マーケティング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年02月09日

ラインの拡張でブランド力が弱まる!

先日、ジャック・トラウトのマーケティングの本を読んでから彼の本をもっと読んでみたくなりました。

そして、今回読み終えたのはこの本です。

無敵のマーケティング 最強の戦略
ジャック トラウト Jack Trout 高遠 裕子

阪急コミュニケーションズ 2004-11
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以前、ここで紹介した「売るもマーケ 当たるもマーケ〜マーケティング22の法則」に比べて圧倒的に事例が新しいようです。

しかし、基本的な考え方は同じでしたね。
つまり、時間が経過しても彼の考えはぶれていないってことです!

特に印象に残ったのは、「ライン拡張」に関する記述です。
 
 企業は自社のブランドを経済的観点から見ている。
コスト効率を高め、買い手を増やすために、あるタイプの商品やアイデアを表す焦点の絞り込まれたブランドを、複数の商品やアイデアを表す焦点のぼやけたブランドに変えようとしている。
 これに対してわれわれは、ライン拡張の問題を人間の心の観点から見る。
ブランドに変化をつければつけるほど何に焦点をあてればよいかわからなくなる。

このことは、彼の主張の中でも特にインパクトがありました。

実際に様々なブランドが、今でもライン拡張してますよね!

本書の中にあったバドワイザーの例で言えば、レギュラーにライト、ドラフト、クリアー、冷却醸造、ドライ醸造、冷凍醸造・・・

これにより、どんどんブランドの焦点がぼやけていってしまっているというわけです。

このことは、日本の企業においてもたくさん思い当たりますよね。

そして、こういうことが起こる原因はいくつかあるのですが、本書の後半にこれまた興味深い記述がありました。
 
 意気盛んなマーケティング関係者は、新しい任務につくと、前より良くしないと気がすまない。自分を誇示したいのだ。ただジッとしていては落ち着かない。
人数が多ければ、ひとつのブランドに際限なく手が加えられるのを覚悟した方がいい。そうやって退屈しのぎをしているのだ。

斬新だけど、この理屈には納得させられました!

このようなことがないようにするためには、どうしたらいいのでしょうか?

トラウトは、企業のトップの役割が重要だと言っています。
トップは市場の現実を常に把握して、現状から目をそらさない!無理な目標を立てない!
などが必要なようです。

本書は、ヒューレットパッカード創業者のこんな言葉で締めくくられていました。
「マーケティング部門に任せておくには、マーケティングは重要すぎる」

う〜ん、マーケティングは奥が深いです!

トラウトの本はもっともっと読んでいこうと思います。

同じようなことが書かれていても、訳者が違うと微妙なニュアンスの違いがあって面白いものですね!
posted by albert at 23:54| Comment(0) | TrackBack(2) | マーケティング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年01月30日

わかりやすい!マーケティングの本

先日、知り合いからマーケティングに関するわかりやすい本を教えていただきました。

大魔神(ジーニー)が教えるマーケティングの極意
ジャック トラウト Jack Trout 高遠 裕子

阪急コミュニケーションズ 2003-07
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なんだか面白そうなので、さっそく読んでみました。

とっても楽しく読めましたよ!

マーケティングのことをあまり知らずにCEOになってしまった主人公とマーケティングを知りつくした大魔神(ジーニー)の対話から、自然に基本を学べるようになっています。

マーケティングの失敗例としても、企業の実名が挙げられていることに、新鮮な驚きがありました。そして、ジーニーの口調があまりに自信満々なので、これを書いた人はいったい何者なんだろう?って思って調べてみたらこのジャック・トラウトという人!ものすごく有名な人だったんですね!
マーケティング戦略家として数々の有名企業に関わり実績も豊富なので、本書に書かれていることははったりなんかじゃないんですね。。。

とても著者に興味を持ったボクは、続けて10年以上前に出版されてた彼の本(共著ですが)も読んでみました。

売れるもマーケ 当たるもマーケ―マーケティング22の法則
アル ライズ ジャック トラウト Al Ries Jack Trout

東急エージェンシー出版部 1994-01
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これはとても有名な本のようです。
確かに本屋でよく見かけていましたが読んでいませんでした。

目次だけでも、興味深いのでさら〜っと紹介しますね。

第1章 一番手の法則
(一番手になることは、ベターであることに優る)
第2章 カテゴリーの法則
(あるカテゴリーで一番手になれない場合には、一番手になれる新しいカテゴリーを作れ)
第3章 心の法則
(市場に最初に参入するより、顧客の心の中に最初に入るほうがベターである)
第4章 知覚の法則
(マーケティングとは商品の戦いではなく、知覚の戦いである)
第5章 集中の法則
(マーケティングにおける最も強力なコンセプトは、見込み客の心の中にただ一つの言葉を植えつけることである)
第6章 独占の法則
(二つの会社が顧客に同じ言葉を植えつけることはできない)
第7章 梯子の法則
(採用すべきは戦略は、あなたが梯子のどの段にいるかによって決まる)
第8章 二極分化の法則
(長期的に見れば、あらゆる市場は二頭の馬の競争になる)
第9章 対立の法則
(ナンバーツーの座を狙っているときの戦略は、ナンバーワンの在り方によって決まる)
第10章 分割の法則
(時の経過とともに、一つのカテゴリーは分割し、二つ以上のカテゴリーに分かれていく)
第11章 遠近関係の法則
(マーケティングの効果は、長い時間を経てから現れる)
第12章 製品ライン拡張の法則
(ブランドの権威を拡げたいという抗しがたい圧力が存在する)
第13章 犠牲の法則
(何かを得るためには、何かを犠牲にしなければならない)
第14章 属性の法則
(あらゆる属性には、それと正反対の、優れた属性があるものだ)
第15章 正直の法則
(あなたが自分のネガティブな面を認めたら、顧客はあなたにポジティブな評価を与えてくれるだろう)
第16章 一撃の法則
(各々の状況においては、ただ一つの動きが重大な結果を生むのである)
第17章 予測不能の原則
(自分で競合相手のプランを作成したのでない限り、あなたが将来を予測することはできない)
第18章 成功の法則
(成功はしばしば傲慢につながり、傲慢は失敗につながる)
第19章 失敗の法則
(失敗は予測することも出来るし、また受け入れることもできる)
第20章 パブリシティの法則
(実態は、マスコミに現れる姿とは逆である場合が多い)
第21章 成長促進の法則
(成功するマーケティング計画は、一時的流行現象(ファッド)の上に築かれるのではない。トレンドの上に築かれるのだ)
第22章 財源の法則
(しかるべき資金がなければ、せっかくのアイデアも宝の持ち腐れとなる)


読めばわかりますが、とにかく事例が豊富です!

10年以上前の著書のため、状況が変わっている部分も結構ありますが、お馴染みの企業(マイクロソフト、IBM、ペプシコーラ、BMW…)が多く登場してくるので読んでいて飽きません。
しかも著者の口調は独特の歯切れよさがあります。

例えば、こんな感じです・・・(第14章より抜粋)

バーガーキングはマクドナルドから、「ファースト」という属性を奪おうとして成功しなかった。バーガーキングはどうするべきだったのだろうか。逆の属性を使えばよかったのだろうか。逆の属性といえば「スロー」ということになるが「スロー」ではファーストフードの店としてはやっていけない。
(中略)
マクドナルドが子供層を占有しているのであれば、バーガーキングには年配層の店としてポジショニングできるチャンスがあるのである。

(余談ですが、ここ数年の米マクドナルドは低価格戦略などが裏目に出たりして、低迷が続いているように記憶していました。でも最新のニュースを見ると復活してきたようです。やっぱりマクドナルドの底力はすごいんですね。マクドナルドの現在の戦略なども今度調べてみたいと思います。)

ジャック・トラウトの著書に益々興味がわいてきたので、無敵のマーケティング最強の戦略(阪急コミュニケーションズ)も買ってみました。面白かったら、またココで紹介します!!
posted by albert at 20:15| Comment(4) | TrackBack(1) | マーケティング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年12月17日

売れ行き好調な「女性誌」をヒントに考えたコト

本屋の女性誌コーナーって、何だか「男子禁制」みたいな雰囲気がありますよね…

そんなこともあって、なかなか女性誌コーナーに足を踏み入れる機会はありませんが、
仕事の関係で女性誌を買ったりするときに、あまりの種類の多さに圧倒されてしまいます。

今年は、特に女性誌の創刊ラッシュでした。
年齢やライフスタイルにあわせてとても多くの雑誌が誕生しました。

昨日発行のアドバタイムズ(広告業界の専門新聞)には女性誌に関する特集があったので、
あまり詳しくなかった女性誌の世界を少しだけ知ることが出来ました。

読者争奪のバトルは非常に激化しているようですね!

今年を振り返れば、結局この創刊ラッシュの中にあっても、御三家の女性誌は強かったみたいです。

ちなみに御三家とは、「JJ」(光文社)、「ViVi」(講談社)、「CanCam」(小学館)のことで、
確固としたブランドを築き上げている老舗の雑誌です。

なかでも「CanCam」は絶好調で、今年の1月から6月の販売部数は、昨年より6万2000部も増えているのだそうです。

好調の原因として「専属モデル」が支持されたことが挙げられていました。

専属モデルが、「リッチでタレント性抜群の優ちゃん」、「クールでカッコイイもえちゃん」、「かわいいお嬢様のエビちゃん」というように、すみわけをよりハッキリとさせたことが効果的だったみたいです。

きっと、読者は自分とモデルを照らし合わせている部分もあるのでしょうね。
明確なキャラクターがあることによって、雑誌そのものへの親近感がわいてきます。

このことは、今後の他のメディアを考える上でも重要だと思います。

これからは、圧倒的多数から支持されるメディアの誕生というものは考えずらいと思います。
もっと、もっと個性的なメディアが出現して、少数のファンに熱く支持されていくのだと思います。

メディアの個性を主張する一つの方法として、
マニア好みの専属モデルをメディアの「顔」にしていくことは効果的だと思いました。

この専属モデルは「アクが強いけど一部に熱狂的なファンや共感者がいるような人」がふさわしいと思います。

個性豊かなスター達がたくさん存在するってことなんですが…
そういう時代っていかがですか?


posted by albert at 02:13| Comment(0) | TrackBack(0) | マーケティング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年12月02日

「コミュニティ・マーケティング」が大切なわけ

先日、ソーシャルネットワーキングの本を読んでから、
コミュニティ・マーケティングに興味を持ちました。

この手の本なら、最新のものを…
ということで、この本を買いました。
(最新といっても6月発行ではありますが…)

「コミュニティ・マーケティング」が企業を変える!―広告はなぜ効かなくなったのか?
NTTメディアスコープ エヌティティメディアスコープ=

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サクサク読める本でした!
「通勤の一往復+α」で読み終えてしまいました。

ソーシャルネットワーキングに関する記述はなかったものの…
導入部分にあった、「なぜ、今、コミュニティ・マーケティングが大切なのか?」
に対する答えがとても納得できるものでした。

自分流の勝手な要約で振り返ってみましょう・・・


企業の声は消費者に届きにくくなってきた。

かつては、企業の声こそ唯一の情報であり、
消費者は情報の受動的な受け手だった。

そして、都合の良い情報を発信することで、
消費者の行動をコントロールしていた。

…ところが、状況は一変した!!

今や、消費者は自ら情報の発信者にもなり、
自主的に必要な情報だけを収集するようになってきた。
メディアは、情報収集のためのツールになった!

さらに、消費者たちは消費者同士で情報交換したりして、
その会話の中から、欲しいものが生まれたりするようになった!


・・・もう、今までのような広告展開などでは通用しなくなってきているんですね!

ここでさらに、「消費リーダー」が時代とともにどう変わっていったのか・・・
ということも、整理しておく必要があります。

1950年代〜1960年代「家庭の時代」
この時代は、情報の発信元が父親からテレビに替わっていき、電気洗濯機や電気釜などの耐久消費財が売れた。
家族の絆が重視された時代。

1970年代前半「男の子の時代」
団塊の世代(1947年〜1949年生まれ)が若者になった。
まだ、このころは子育ても男女間で異なり、男の子に対する将来に向けた期待が大きかった。
ヒット商品もスクーターやステレオコンポなど。

1970年代後半〜1980年代前半「家族(夫婦)の時代」
団塊の世代が結婚適齢期になり、夫婦を中心とした家族がリーダーとなってきた。
プリントゴッコや布団乾燥機・ウォシュレットなど…

1980年代後半〜1990年代「女の子の時代」
すでにこの時代から消費リーダーが見えずらくなってはいたが、女の子がかろうじて元気だった。
OL→女子大生→女子高生→女子中学生へと移り変わっていった。
ポケベルやポケットボードなど…

2000年以降「消費リーダー不在の時代」
ここに来て、消費者リーダーは誰か見失いつつある…


・・・確実に、消費リーダーは移っていってますよね!

著者は、現代において特定世代の人が消費リーダーとして登場するのは考え難いと言っています。

では、誰がリーダーになっていくのか?

おそらく、1950年代の消費リーダーが「家庭」であったように、「家族」とか「地域」、「趣味」、「教養」といった共通の目的を持ったグループ(コミュニティ)のようなものになる・・・と言っているのです。

本書にあるコミュニティを生かしたビジネス事例は、新しい時代の到来を予感させてくれます。

「企業は消費者とコラボレーションをする関係に移行すべきである」などの著者の言葉は、とても重みのある言葉です。

「コミュニティ・マーケティング」について、もっともっと勉強したくなりました。
良い機会をこの本が与えてくれたのですね。

やはり、本との出会いは大切です!!


posted by albert at 01:08| Comment(2) | TrackBack(1) | マーケティング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年11月14日

ブランド論と広告代理店の仕事

「ブランド」に関して、もっと勉強してみたくなりました。
そこで、昨日に引き続き、蛍光ペン片手にブランド論の本を読んでみました。

「売れるブランド」のつくり方
石澤 昭彦

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著者は、アサツーディー・ケイ(大手の広告代理店)のブランドコンサルティング局長なんだそうです。
ありがたい話がいっぱい詰まってましたよ。
(この出版社の本は、いつもアタリって感じがします)

この本でのブランドの定義は・・・
「ある一定規模以上の生活者グループから何らかのポジティブな感情をもって見られる企業・商品」

そして、ブランディングとは・・・
「知ってもらい、好きになってもらい、その上で買ってもらうこと」

昨日書いたのと同様、著者も感情に訴えかけることの重要性を説いています。
生活者の感情にさざ波を起こすことができるのは、「本質的な価値」です。

「本質的な価値」を考えるために、まず「ブランドの風景」(そのブランドに触れることによって、生まれる景色)を考えています。

この風景のモトになるのは、
企業の持つ強い目的意識(=「夢」)や、
「夢」を実現しようとする意志、こう感じていただきたいというおもてなしの心(=「スタイル」)です。

そこから、イメージ(景色)を作り出していくのですが、この「イメージ」が「企業の実態」と一致しているということがとても大切なんですね。

そして、「本質的な価値」を導き出していくんですが・・・

なんだか、概念的な話ばっかりになってしまいましたね。

でも、この本は硬い本ではありませんよ。
具体的な事例があって、面白いです。

アップルコンピュータがブランドの世界を変えずに、時代の変化にしなやかに対応してきた事例だとか・・・
「第三の自室」というコンセプトをもったスターバックスの例であるとか・・・


さらに、個人的に興味があったのは「広告代理店」の仕事内容に関して触れた部分です。
(同業者なので、やっぱり気になります。)

機能別に役割が分かれていて、見事な連携作業がされているんだな・・・と思いました。
(小さな会社だと、こうはなかなかいきません)


「機能的優位性」とは別の「消費者がその商品に見出す優位性」を探り当てることも広告代理店の仕事です。
それに絡んで、海外の面白い事例がありました。

牛乳の優位性についてです。
牛乳の優位性って何でしょう?

体にいいとか・・・おいしいとか・・・

でも、それはオレンジジュースでも同じなんです。

広告代理店が見つけたその答えは、
「クッキーやピーナッツバターを塗ったパンによく合う」

これを、広告に生かして、
かじりかけのクッキーの写真に「ミルクある?」というコピーをつけたら、牛乳の売り上げが飛躍的に伸びたんだそうです!

消費者の視点を探ることは、難しいけど、やりがいがありますよね!
posted by albert at 02:56| Comment(4) | TrackBack(0) | マーケティング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年11月13日

あの商品をつい買ってしまう理由とは?

来週頭に提出しなければいけない企画書があります。
ところが、どうも煮詰まってしまいました。

詳しい仕事内容まではお伝えできないのですが・・・

生誕30周年を迎える、ある商品がテーマです。
ここにきて競合商品が多く出てきて、売り上げも下降線をたどり始めました。

そんな中、もう一花咲かせたい!更なる飛躍をさせたい!
というクライアントの希望を叶えるのが要求された仕事内容です。

広告代理店が受ける仕事としてはよくあるパターンです。
ただ、今回の商品に関してはどうも難しく困り果てていました。

商品の機能面に関するアピール力は弱く、
もっと、商品の持つ世界観のようなもので、差別化しなければ・・・

自分の中に足りない何かを求めて本屋に足を運びました。
「困ったときは本屋に急げ!」これが、ボクの合言葉です。

そして今回も、救世主となる本に出会いました!

なぜ、買い続けてしまうのか!―ブランドに愛着を生む「8つの感情」
井上 浩嗣 松野 隆一

東洋経済新報社
2004-04
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そうなんです、ボクが求めていたのは「ブランド論」なるものだったんです。

しかも、このジャンルの本はたくさん出ていますが、
「感情の力」をこれだけ分析していることに新鮮な驚きがありました。

実際の自分の購買行動から考えても非常に理解できます。
『理由はわからないけどつい買ってしまう』ことってありますよね!
これって、「感情の力」が自分をゆり動かしているんだと思います。

著者曰く、大切なのは「思い出されるしくみ」をつくること!
次に、「感情が湧き起こるしくみ」をつくること!

それには、商品をひとことの平易な言葉に置き換えることがポイントです。

で、この言葉が探しにはコツがあるということなんです。

商品のどんな特徴を言葉にしたらいいかというと・・・
●製品特性・・・客観的な事実
●消費者のメリット
●ブランドにまつわるヒト・・・男性、女性、子供、若者など
●ブランドにまつわるシーン・・・どこで、いつ、誰と、なぜ消費するか


そして、本書最大のテーマが「8つの感情」です。

ブランドに対する愛着は、ブランドと結びつく感情から起こるのです。
それは大別して以下の8つです。

@やさしい気持ち
A和やかな気持ち
B自由な気持ち
Cワクワクした気持ち
D立ち向かう気持ち
E禁を破る気持ち
Fリフレッシュした気持ち
Gゆるぎない気持ち


コレだけ見てもなんのことだかよく分からないですよね。
ただ、次の例をみたら、何となく想像できるかもしれません・・・

『やさしさ』・・・クー(飲料)、ミルキー、メリット、マスターカード
『和やかさ』・・・スターバックス、キレイキレイ、JINRO
『自由』・・・レガシイ、マイルドセブン、コロナビール
『ワクワク』…ドンキホーテ、楽天、スウォッチ
『立ち向かう』・・・リポビタンD、Gショック
『禁を破る』・・・ハーレー・ダビットソン、ギャッツビー
『リフレッシュ』・・・キットカット、ブレンディ
『ゆるぎない』・・・水戸黄門、ウーロン茶、アメリカンエキスプレスカード

どうですか?
なんとなくだけど、わかりませんか?
このような実例を題材にして、本書でそれぞれの「感情の力」を解説しています。

いや〜!これは、今回の企画書に十分に使える発想です!
いいヒントを得たので、企画書作成もはかどりそうな気がしてきました。

プレゼンテーションの日が楽しみになってきましたよ!
posted by albert at 03:02| Comment(4) | TrackBack(0) | マーケティング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年11月09日

新しいマーケティングの考え方

本に関するコメントを書くのは久しぶりです!

それは、本を読んでいなかったのではなくて、コメントに値する本に
出会えなかったということです。

しかし、久々に『当たり』に出会いました。

お客様を信者に変える!―儲けを生み出す「対話=ダイアログ」のつくり方
細野 晴義

実業之日本社
2004-10
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「ダイアログ(顧客との対話)を作りなさい!」ということ。

今までのマーケティングの考え方はだんだん通用しなくなってきています。
これからは、顧客とのつながりをつくることが非常に重要になってくるのだそうです。

従来のマーケティングが「企業本位・製品本位」(プロダクト・アウト)であったのに対して、
これからは「市場本位、顧客本位」(マーケット・イン)へと変化してきています。

つまり、顧客が主導権を握るということ!


本書に多く登場するのがクラブツーリズムの例です。

クラブツーリズムは、「旅の友」という会員誌を発行していて、膨大な数配送していたのですが、
ある日、多摩川に「旅の友」のまとめた束が捨ててあったのを会員が発見します。
(なんと、配送会社の人が怠慢で捨ててしまったんですね!)

それを見た会員はいたたまれない気持ちになります。

そして、今では会員の有志によって配達されることになったということです。

さ轤ノ、様々なサークルが会員内で発生しています。
そして、その結果その仲良しサークルの会員同士で、
クラブツーリズムを使って旅行に行こう!という行動がおきているんだそうです。

すごいですよね!この好循環は!
クラブツーリズムが生活の一部になっているというか・・・
本書のテーマにふさわしい、とても良い例だと思いました。

このような顧客と企業の良い関係を作り上げるために、
ダイアログ(顧客との対話)というものが重要になるということです。

ダイアログの4原則とは・・・

@公開性の原則
A詳細に説明するという原則
B人間くさいことをするという原則
Cネットワークをつくるという原則



ところで、このコメントを書いている合間に、
web版お客様を信者に変える!を見つけてしまいました。

編集でカットされた部分が、どんどん加えられていくそうです。
これも楽しみですね!




posted by albert at 23:39| Comment(0) | TrackBack(1) | マーケティング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年11月04日

『今年のヒット商品』と『来年のヒット商品予測』

「日経トレンディ」を久々に買いました!

この「トレンディ」って部分が少し古い感じもしますが、楽しい雑誌です。

今月号の特集がいいんです!

2004年ヒット商品2005年ヒット予測ランキングです。

その一部を抜粋して紹介します。

【2004年ヒット商品】
1位 冬のソナタ
2位 伊右衛門(お茶)
3位 世界の中心で、愛をさけぶ
4位 アクオス(液晶テレビ)
5位 ipod mini
6位 旭山動物園
7位 ななめドラム式洗濯機
8位 ストッパ下痢止め
9位 黒豆ココア
10位 ドラフトワン


お馴染みの名前が並んでいます。
当然と言えば当然ですよね・・・

しかし、恥ずかしながら6位の旭山動物園が今夏、上野動物園の来場者数を超えていたなんて知りませんでした。
とにかく、楽しませる仕掛けが盛りだくさんなんだそうですね・・・

「黒豆ココア」もそんなにヒットしていたんですか・・・
なんでも、年間20億円売れればヒットと言われている食品業界で「黒豆ココアシリーズ」は80億円売り上げたんだとか!


【2005年ヒット予測】
1位 フェリカ携帯
2位 ポケモン遊園地(愛知万博)
3位 26型20万円ハイビジョン液晶
4位 抗しわ化粧品
5位 次世代携帯ゲーム機(PSP、ニンテンドーDS)
6位 酢ウォーター
7位 ピンポイントお助け薬(ちょっとした不調を解消する薬)
8位 レクサス
9位 ハイビジョンレコーダー(ブルーレイディスク+HD DVD) 
10位 前頭葉賦活(計算力を上げるガンプラ、痴呆を防ぐ旅行など)


ヒット予測は、来年を占う意味で面白いですネ!
実際には、まだ見ぬヒット商品はたくさん出てくるのでしょうが・・・

個人的には10位に興味があります。
確かに、今年も「脳に効く〜」って商品たくさん目にしましたよね。
このブームはさらに広がりそうな予感です。

実は、今回の「日経トレンディ」には、特別付録がありまして・・・

その名も「ヒット商品の設計図」

これも、とても勉強になりましたよ。

商品作りまでの様々なストーリーを知ることが出来ました。
「三ツ矢サイダー」や「具具具シリーズ」(カップ麺など)の舞台裏は特に参考になりました。

こういった特集を組めるのが雑誌の強みですね。
メディアとしての「雑誌」の価値を再確認しました。
posted by albert at 22:15| Comment(2) | TrackBack(0) | マーケティング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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